なぜ三島由紀夫のガイドを始めることになったのか

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高校生の頃、私は完全な理系でした。

ブルーバックスを読むのが好きだった一方で、それと同じくらい文学

作品も好きで、よく読んでいました。

思うように成績が伸びなかったこともあり、最終的な進路を決める

にあたっては、振り返ってみると文学作品から受けた影響もかなり

大きかったように思います。

就職してからは、ガムシャラに仕事に邁進しました。

気がつけば25年ほどが経過し、ひょんなことから、また読書量が

増えていきました。

三島由紀夫については、中学生の頃に『仮面の告白』を手に取った

記憶があります。

もっとも、途中でギブアップしましたが。

それから長い年月が経ち、ここ数年でいろいろな本を読むように

なった頃、「三島由紀夫に、こんな長編小説があったのか」

と興味を持ったのが『豊饒の海』でした。

まず第一巻の『春の雪』を購入。

ところが、文体が少し古く感じられたせいか、お恥ずかしい話、

早々にギブアップしました。

その後、数か月ほど別の本に「浮気」をしていましたが、

「せっかく買ったのにもったいない。もう一度読んでみよう」

と思い直し、かなり頑張って読み進めました。

そして――

「えっ、死んでもうた」

あのときの衝撃は半端なかったです。

そこから、三島由紀夫に取り憑かれてしまいました。

作品を読むだけではなく、

「三島は、この作品で何を言いたかったのだろう」

と考えるようになりました。

ところが、周囲には三島について語り合える人がほとんどいません。

そんな中で『豊饒の海』を読み進めていると、私が生まれ育った

奈良が、作品の中で重要な場所として登場します。

それなら、

「奈良に住んでいる私が案内する義務があるのではないか」

と、勝手に思うようになりました。

それが、このガイドを始めようと思ったきっかけです。

先日、出来上がりつつあるホームページを妻に見せました。

参加費を見た妻の第一声は、

「高すぎやろ」

でした。

「いや、ChatGPTは1万円を勧めてきたし……。参加者一人でも催行

するから……」

などと言い訳している次第です。

実際にどれだけの方が参加してくださるのかは、まだ分かりません。

それでも、とにかく今、私が一番やってみたいことなのです。

だから、まずは始めてみようと思います。

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