婚活

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先日Youtubeで、「倹者の流儀」くらまさんが婚活のため結婚相談所へ行った動画を興味深く視聴した。くらまさんは資産1億円を持つ高身長イケメンだが、結婚相談所の方からボロクソ言われながらも、現在の婚活事情、特に男性が不利となる理屈や高額である結婚相談所がそのコストに見合うだけの経済的合理性を含んだ優れた仕組みを持っていることを引き出しておられた。

個人的にはとても面白くて勉強になったが、世間では炎上したらしく、続けて炎上についての謝罪動画まであげておられて、youtuberも大変だな、と思った次第で。

恋愛や結婚ということを考えると、ふと「春の雪」が頭に浮かんだ。ここでの松枝清顕と綾倉聡子の「悲恋」には、現代で重視される合理性というものはほとんどなく、清顕は手に入らないものでないと情熱を持った行動ができない性分で、それに聡子が振り回された。どう考えても男性側に大きな問題があったと思われる。

清顕にとって、肉体関係は得られたものの結婚できないことは自明であり、そのことでより熱量が増していき、最終的に出家した後の聡子にまさに命がけで会いに行くことを考えると愛していたことは間違いない。今では考えられないくらい、男性は不器用だったのだろうか。

聡子においては何も悪いところはない。おそらくずっと清顕のことが好きで、そのサインを本人にも送り、手紙のことで一方的に連絡を断った清顕に、なんとかしようとあらゆる手を尽くし、絶望し、家のことも考えて仕方なく治典王殿下との結婚へと進んだ。

その後の逢瀬の束の間の時間を、清顕と共に過ごしながら聡子はすべての運命を受け入れ、後悔もなく潔い。そしてその生き方は美しい。

映画も拝見しているが、聡子は竹内結子さんが演じている。エンディング曲は宇多田ヒカルさん。「豊饒の海」が輪廻転生をテーマにしているため、清顕の人生に目が行きがちだが、聡子の方が長い人生を歩んでおり、三島由紀夫も我々に参考にしてほしかったのかもしれない。

現在の結婚を考えている若者は「春の雪」をどう感じるんだろう。

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